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ビネガーシンドローム

2008.06.22 Sunday 18:57 | by ユキヒロ
 先日お会いした日本写真著作権協会のかたと雑談しているときに、「ビネガーシンドローム」という言葉を教えてもらいました。寡聞にも知らなかったのですが、大きな問題になっているから調べたほうがいいですよ、と言われてgoogleで検索してみると、いろいろ出てきて驚きました。

 詳しくは、
マイクロフィルムの長期保存
の22ページ以降や
文書管理通信/『 セルロースアセテートベースフィルムの劣化問題 』
に書かれていますので、ぜひ一読してみてください。

 要は昭和年代に撮影されたフィルムが、何らかの化学作用で加水分解を起こして酢酸を発生させ、どろどろになっていくという現象なのだそうです。

 映画フィルムやマイクロフィルムで問題になっているようですが、一般のスチルフィルムでもすでにシンドロームが始まっているという話が、
編集長敬白/“ビネガーシンドローム”警報発令中!
で報告されています(それによると先月の写真工業誌に記事があったようです)。

 仕事で自治体などに保管されている昭和戦後のネガをたくさん見ましたが、パーフォレーション部のカールが起こっているようなネガがあった記憶はありません。もっとも、そのときはビネガーシンドロームに関して知識がありませんでしたから、見逃していた可能性もあります。

 先日、自分が小学生時代に写した35年ほど前のネガを引っ張り出す機会があったのですが、そういえば「マイクロフィルムの長期保存」の35ページにような粒状感になっていて、ちょっと気になっています。ただしネガファイルから酢酸臭はしていません。

 自分の活動寿命を考えると、せいぜいあと30年くらい保存できてくれれば十分なのですが(駄作を遺される息子も困るでしょうし)、いつ「発症」してもおかしくないとのことなので、小まめな除湿やネガの状態のチェックを心掛けるしかなさそうです。

 デジタルよりも銀塩のほうが長持ちすると勝手に考えていましたが、そうもいかないようですね。皆さんも古いネガスリーブをチェックしてみてください。


JUGEMテーマ:写真

デジタルコンタクト(問題と対策編)

2007.09.07 Friday 15:22 | by ユキヒロ
デジタルコンタクト
デジタルコンタクト(作成編)
から続きます。

 フィルムをスリーブごとスキャナで読み込んでプリンタで出力する「デジタル・コンタクト」あるいは「デジタル・ベタ」は、暗室を必要とせずに手軽に作成できるというメリットがありますが、大きな問題が存在します。

 答えの前に、まずコンタクトの目的をおさらいしてみると、

(1) ネガフィルムに何が写っているかを大雑把に把握する
(2) (主にルーペを使い)構図とピントチェックを行って本焼き候補を選ぶ

のふたつがあるかと思います。
 ところが、デジタルコンタクトでは、このうちの目的(2)に対応できないんです。

 試しに、PX-5500でプリントしたデジタルコンタクトを、スキャナで読み込んでみると、

こんな風にインクドットが見えてしまいます(取り込み時2400dpiでの原寸)。つまりピントチェックをしようとルーペで覗いても、インクドットがくっきりと見えてしまい、だいたいは分かるものの、本当にピントが合っているのかどうかが確認できないのです。

 PX-5500は2880dpiでの印刷が指定できますが、インクドットが小さくなるわけではないので結果は変わりません。また、これはプリンタの問題なので、スキャン時の読み取り解像度を高くしても変わりません。ちなみに写真は「三丁目 24」という町名表示板に蔦が絡まっているところです。

 一方の銀塩コンタクトは当然ながら拡大してもドットは見えません(同じく2400dpiでの原寸)。

化学反応はさすがですね。「員」の横線までつぶれずに判読できます。

 ではどうするか。デジタルコンタクトは割り切って使うしかなさそうです。

(A) ネガフィルムに何が写っているかを把握する目的にとどめる
(B) コマの全体の印象からピントを脳内変換する
(C) フィルムを高解像度で取り込んでおいて、ピントチェックは画面上でする
   →ファイルサイズが大きくなってしまいます
(D) 拡大してプリントする(インクドットが相対的に小さくなる)
   →150%拡大でA3にぴったり。老眼には良いが用紙コストアップ
(E) 技術の進歩によるプリンタの改良を待つ
   →あと何年?
(F) やはり銀塩に勝るものはないと、暗室を復活させる
   →魅力的なオプションですが...

 ということで、時間をかけてテストしてみたものの、問題点だけが浮き彫りになったという(苦笑)デジタルコンタクトなのでした。

デジタルでコンタクト(作成編)

2007.08.31 Friday 23:38 | by ユキヒロ
デジタルでコンタクト
から続きます。問題の種明かしは次回に。

1.スキャナにスリーブのままフィルムを載せて、3ストリップか4ストリップ分を2回に分けてスキャンします。実用上は300dpiで十分ですが、あとで傾き補正をするので、余裕があれば600dpi程度で取り込んでおきます。


2.[ファイル]−[新規]メニューから、四つ切サイズの新規ファイルを作成します。[解像度]はスキャン時のdpi値にあわせます。


3.先ほどスキャナで取り込んだファイルから1ストリップずつ1レイヤーにコピペして、[編集]−[変形]−[回転]で傾きを補正し、余分な周囲をトリミングします。何が写っているかが分かる程度でいい、というアバウトな人は、このステップを大幅に省略しても構いません。

4.トーンカーブレイヤー、レベル補正レイヤー、トーンカーブレイヤーを追加して、次のようなレイヤー構成にします。


・下側のトーンカーブレイヤーでネガポジ反転を行います。トーンカーブを直線のまま逆の傾きにします。


・レベル補正レイヤーで、フィルムベースから最大濃度の範囲を残して残りのレベルをカットします。フィルムによって異なりますので、キャプチャはあくまで例です。


・上側のトーンカーブレイヤーでトーンを調整します。フィルム、露出、現像等々でカーブは変わります。キャプチャはあくまで例です。


5.最後にストリップ1からストリップ8を統合し、[フィルタ]から[アンシャープマスク]または[スマートシャープ]を適量かけます。

6.背景が黒地だと黒インクがもったいないので、ベタ塗りレイヤーを一番下に設けて白地にします。(反転レイヤーがあるので実際は黒のベタ塗りにする)


7.四つ切用紙にプリントして完成です。四つ切はあまり種類がありません。エプソンの「写真用紙<光沢紙>」あたりが適当でしょう。

=====

応用編

パーフォレーションをトリミングして上下の間隔を詰めると、7段でもA4横に収まります。フィルムの種別やコマ番号が分からなくなりますが、用紙の選択の幅が広がります。


 で、デジタルコンタクトの問題点とは...次回に続く(まだ引っ張る)

デジタルでコンタクト

2007.08.28 Tuesday 22:29 | by ユキヒロ
 フィルムをやっている(やっていた)人にはおなじみのコンタクトシート。いわゆる「ベタ焼き」あるいは「密着焼き」。コマの選択には欠かせません。

 暗室がなくても、デジタルならコンタクトも簡単です。

 スリーブのままフラットベッドスキャナに載せてスキャンし、Photoshopで反転やトーン調整をすれば出来上がり。用紙は銀塩のコンタクトと同じく四つ切(10インチ×12インチ)がジャストサイズです。


(↑暑さのせいで?人間露出計がだいぶバラついてます)

 ただしデジタルコンタクトには大きな問題が。続きは次回に(最近ネタがないので引っ張ります...)

ポートフォリオファイル

2007.04.21 Saturday 00:55 | by ユキヒロ
 伊東屋ブランドのポートフォリオファイル、ART PORTFOLIO EVOLUTION。ヨドバシで売ってます。アシッドフリーながらA4サイズで1,000円ちょっととお手ごろです。サイズはほかにもいろいろありますが、インチ表記なので買うときはラベルを良く確認してください。



家に写真を飾っていますか?

2007.03.14 Wednesday 21:33 | by ユキヒロ
 気合いを入れて手間を掛けて作ったモノクロプリントはぜひ飾りましょう。写真展とかそんな大仰なものじゃなくて、壁にピン留めするとか、冷蔵庫の扉にマグネットで貼るとか、そんなお気楽な方法でいいんじゃないかと思いますよ。奮発して市販のフレームに額装して壁に掛ければ、素敵な「作品」に見えるかもしれませんし(とはいえ、いいフレームって売ってないんですけどね)。人に見せたりプレゼントするのもいいでしょう。

 市販の「デジタルによるファインプリント」系の本には、なぜか、この最後の「飾る」「見る」「見せる」のことが書かれてないんですね。プリントして終わり。きれいなプリントを得ることで満足しちゃうのかな。まさか、アシッドフリーのアーカイバルボックスやポートフォリオファイルに入れるのが目的じゃ寂しい。それに最終の大きさは前段階のフローにも影響を与えるはずなのにね。

 一方で宝島社の「Loveカメラ」のような女性向けのムックには飾る方法がたくさん書かれています。こんな見せ方もあるのか、って、いつも感心して読んでます。