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まとめ・新しく読まれるかたへ

2008.06.20 Friday 23:53 | by ユキヒロ
 検索等であらたに辿り着かれるかたもいらっしゃるでしょうから、このブログでやろうとしていることをあらためてまとめておきます。

 ここ数年で写真の世界には完全にデジタル技術が入り込み、遂には高いクオリティでモノクロ印刷ができるインクジェットプリンタが登場してきました(具体的にはEpsonのPX-5500以降)。これまでのように暗室を準備したり薬品を常備しなくても、少しばかり機材に投資するだけで、誰でもがモノクロ写真を楽しめる時代に変わってきたのです。

 ところで、従来の銀塩でいい作品を作るには、暗室テクニックに加えて、フィルムの選択や露出の追い込みといったすべての工程が重要とされてきました。事実、銀塩モノクロに長けている人は、上流から下流に至る自分なりの「ワークフロー」を持っています。

 出力がデジタルに変わったとしても、撮影から出力に至るまでの各工程の重要性は変わらないはず。ところが巷に溢れる情報は、プリンタのメニューの説明であったり、Photoshopのコマンドの説明であったりと、残念ながら下流寄りがほとんどです。

 もうちょっと上流から考えていくべきではないかと考えて、自分の勉強用としてブログを開設したというわけです。というか、上流から下流まで一気通貫でモノクロを論じたコンテンツが存在しないので、自分で作ってしまったというわけです。

 つまり、扱っているテーマは、
明るい暗室で楽しむモノクロ写真
であり、言い換えると、
デジタル出力で楽しむモノクロ写真
ということになります。

 非常に遠大なテーマを掲げてしまっていますが、やれることは限られていますし、所詮個人の勉強ノートなので、汎用的なテキストになるようなまとめかたはしていません。その点はご承知おきください。

 さて、ワークフローにはいろいろなバリエーションが考えられますが、現時点で僕が追いかけているのは、

・モノクロフィルムで撮影し
・フィルムスキャナでスキャンし
・デジタルプリンタでモノクロプリントをする


というフローです。

 ですので、フィルムやフィルム現像(RAW現像ではなく)に関するエントリーも少なくありません。今更フィルムなんて興味ないよ、という人は無視してください。

 一方、

・デジタルカメラで撮影し
・デジタルプリンタでモノクロプリントをする


というワークフローは、僕自身が研究中のため、詳しく語れるほどにノウハウを持っていません。

 さて、1年半近くに亘って、フィルム撮影→フィルムスキャン→デジタルモノクロプリント、というワークフローを実践してきて感じたことは次のとおりです。

★銀塩に近い質感(とくにハイライト)を出したいなら、デジタルで撮るのではなくてフィルムで撮ったほうが素直に仕上がる
(モノクロフィルムではなくカラーネガフィルムでもよい。ただしポジフィルムはあまりお勧めしない)

[08/07/02追記]
・ISO400クラスのカラーネガフィルムはコンビニなどでも買えて便利ですが、粒状性が強すぎるのとスキャナで読み込んだときに階調が不足気味となるため、あまりお勧めしません。もしもスキャンする場合はシャープネスは弱めに設定してみてください。

・ポジフィルムは白飛びしないようにきちんと露出をコントロールすれば使えます。ただし、フィルムベースが厚いせいなのか、民生用のスキャナではハイライト部分が周囲に滲むフィルムがあるため、フィルムを選ぶ際には十分なテストを行なってください。また、ISO400クラスは粒状性がかなり強い一方で、低感度クラスは粒状感がなくてヌメっとした感じになり、いずれもモノクロフィルムの質感とはずいぶんと違ってみえます。

・モノクロフィルムは現像をやや浅めにしたほうがスキャンしやすいようですが、引き続き評価中です。スキャン時に過度のシャープネスは避けてください。


★フィルムスキャナのクオリティが鍵を握る
(35mm主体ならFlextightかNikon COOLSCAN 9000、中判以上が主体ならEpsonのフラットベッドでも可、35mm専用のCOOLSCANはネガには不向き)

★ペーパーは自分の好みに合うものが見つかるまで徹底的に探す
(スタートポイントとして月光のグリーンラベルとピクトリコのベルベッティあたりから試してみる)

[08/07/02追記] ピクトリコのベルベッティよりも月光グリーンラベルのほうが、エプソンドライバを同じ設定でプリントしても、コントラストが若干強く、かつ、シャドウがやや潰れ気味の結果が得られます。シャドウ域のデータの作りかたに注意が必要です。インクが乗ったところとの光沢差を意味するグロスディファレンシャルは月光グリーンはほとんどありません。ただ紙白が白すぎるような感じも受けます。

 また、デジタルで撮影する場合は次の点に注意が必要と感じています。

★白飛びしやすいためハイライトを温存するなど露出はシビアに考える

★フィルムとは特性曲線が異なるので、Photoshopでトーンを調整するテクニックを自分なりに身に付ける

 そして、フィルム撮影だろうがデジタル撮影だろうが、

★とにかくたくさんプリントして自分なりのノウハウを積み上げていく
★写真展に行っていろんなプリントを見る、写真集をたくさん見る

ことが重要と思います。

 このところ断片的なエントリーが続いていますが、以上のような観点で読んでいただけると、あぁ、こいつはこんなことをしようとしているのか、というのが少しは分かっていただけかと思い、まとめてみました。(まぁノウハウなんてのは水物なので、明日になったら違うことを言っているかもしれませんけど)


JUGEMテーマ:写真

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コメント
はじめまして、私もフィルムからデジタルへスキャンしはじめてから、モノクロデジタルプリントが面白くなり、いろいろ研究してます。

35mmで主にクラシックカメラでモノクロを撮ってたのですが、デジタルプリントだと中判がとても身近なので、いとも簡単にはまってしまいました。 

なのでやっぱり35mmスキャナにCoolscan 9000を買い足すはめになりました。 
あきすけさま、
 アクセスありがとうございます。
 はるばる米国からでしょうか。
 サンディエゴは2回ほど仕事で出向いたような記憶が。
 サラリーマンだった10年以上前の話ですけど。
 今後ともよろしくお願いいたします。
  • ユキヒロ
  • 2008/06/22 19:13
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